2019.8.10 高校13期 石川県 和倉ユースサッカー大会 準優勝!



準決勝 ○ ヴィッセル神戸 1-0 壽山
決勝 ● 前橋育英 1-1 PK3-4 広渡

ゲキサカより転載

[8.10 和倉ユース大会決勝 前橋育英高 1-1(PK4-3)浜松開誠館高 城山陸上競技場]

「だいぶメンバーが固まってきた。ここから色々なバリエーションを加えたり、質を上げていきたい」。PK戦の末、準優勝に終わったが、浜松開誠館高の青嶋文明監督は結果を前向きに捉えていた。

 青嶋監督が「あそこが整ったのは大きい」と説明するCB吉田真那斗(3年)、CB北島伊織(3年)、GK菅沼一晃(3年)の3人を中心に安定感の高い守備で7試合3失点。決勝は前半にセットプレーから失点したものの、流れの中でほとんど隙を見せずに戦い、後半は後方からのビルドアップで前橋育英高のプレッシャーを剥がし、速攻からゴールも奪った。

 カウンターから前線まで攻め上がるCB吉田、正確な左足を持つMF廣渡優太(3年)のコンビで同点ゴール。また、推進力ある攻守に注目のMF壽山和也(3年)や大型ボランチ・MF加藤大晟(2年)ら印象的な選手が複数いた。準決勝では60分間、前から守備、セットプレーで圧力を掛け続けてプレミアリーグ勢の神戸U-18を撃破するなど、今後の戦いが楽しみなチームだ。

 昨年度の選手権で悲願の全国初出場を果たした浜松開誠館だが、今年はインターハイ予選で準々決勝敗退。プリンスリーグ東海でも黒星が先行してしまっている。だが、チームにとって和倉ユース大会は巻き返しのきっかけになる大会に。吉田は「最初出遅れたという形があったんですけれども、徐々に立ち直って良いチームになってきていると思います。この遠征で自信もついたので、積極的に攻撃も守備も戦っていきたいと思います」と語る。

 もちろん、課題はある。廣渡は「まだ試合中にぼーっとしていたり、苦しい時間帯にやったらいけないプレーをしてしまったりしているところがあるので、そういうプレーを減らしてチャンスで決め切ることができれば全国(優勝)も狙えると思います」と指摘。抜きん出た選手がいない分、全員で一体感を持って攻守の質を高め、勝つための力を磨く。

 目標は「全国制覇」(吉田)だ。それを実現するために日常から意識の高い日々を過ごして必ず公式戦で結果を残す。


[8.10 和倉ユース大会準決勝 神戸U-18 0-1 浜松開誠館高 和倉多目的G] 

 ユース年代の選手育成を最大の目的に、指導者相互の親睦と交流を促進するとともに、日本サッカーの発展に寄与することを目的とした「第32回石川県ユースサッカーフェスティバル」が7月22日から8月20日までの1か月間かけて開催されている。

 大会期間中には計9大会が開催され、のべ316チームが参加。そのトップトーナメントである「第7回和倉ユースサッカー大会」は10日午前、準決勝を行った。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)と浜松開誠館高(静岡)との一戦は浜松開誠館が1-0で勝利。浜松開誠館は10日午後の決勝で前橋育英高(群馬)と戦う。

 プリンスリーグ東海所属の浜松開誠館がプレミアリーグ勢の神戸U-18を破った。前半3分、右SB岡部直弥(2年)の右クロスをMF壽山和也(3年)が合わせて先制点を奪う。浜松開誠館は全員のボールに対する執着心、がむしゃらさの強さを感じさせる戦いぶり。神戸U-18は成長株のMF押富大輝(2年)やU-17日本代表MF山内翔(3年)中心に攻撃を組み立てるが、浜松開誠館は幾度かインターセプトからチャンスに結びつけた。

 神戸U-18は決勝トーナメント2試合で7得点と好調。幅と深みを活用してボールを動かしていたが、最終ラインからのコーチングでチームを引き締めるCB吉田真那斗(3年)やGK菅沼一晃(3年)中心に堅い浜松開誠館の前にミスも出て、なかなかシュートまで持ち込むことができない。

 逆に後半序盤も浜松開誠館がプッシュ。壽山の折り返しからMF加藤大晟(2年)が決定機を迎えたほか、セットプレーの本数を増やして相手にプレッシャーをかける。そして、後半21分、22分にはいずれもサイド攻撃から決定機。神戸U-18もボールを繋いで相手を押し込み、MF加藤悠馬(3年)の突破などからシュートシーンを作り出した。

 だが、神戸U-18は野田知監督が「これまでの試合はプレッシャーを剥がすことができていたけれど、開誠館さんは前の圧力が凄くてなかなか進めなかった」と評したように、30分ハーフのゲームを走りきった浜松開誠館が1-0で勝利。“格上”の強敵を倒して決勝進出を決めた。